20歳から11年、いまだにうつ病に苦しむ人間の頭の中

20歳までは順風満々だった男がうつ病になり、すべてが終わったと感じてから、日常生活をぎりぎり生きられるようにまでは戻った人間の現在

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口癖の話

 自分が2回目の大学生活を送っていた時、先輩が自分のために何かしてくれた時のことだった

「たーぼー○○でよかったっけ」

「すみません。大丈夫です」

会話の内容は正直あまり覚えていないが、この後のやり取りは今でも鮮明に覚えている。

「なんで謝んの 笑」

「いや、わざわざ自分のためにしてもらえたんで、、」

「そういや、お前ホンマよう謝るよな 笑」

 

 思い出してみても、こう改まって書いてみても全く大した内容ではないが、当時の自分としては衝撃的だった。

 

 その当時自分はホントによく謝る人間だった。

わざわざしてもらえて申し訳ない気持ちがあった。ということは確かだが、別に謝ることじゃないし、冷静に考えれば謝るのはおかしい。

でも、当時の自分としてはそれが普通だった。

 

 思い返せば、1つ目の大学の時からの口癖だったと思う。

その時のよく一緒にいた先輩方はほんとによくしてくれて、めっちゃ尊敬してた。

体育会気質の強い部活だったということもあるだろうが、絶対に嫌われたくない。こんな凄い人、いい人が自分みたいなもののためにやってくれてる。

そういった意識が「すみません」を生み出してたのだろう。

気持ち悪いような話だが、話しかけられるだけでも嬉しくて、申し訳なくて、「すみません」と言ってたこともあるくらいだった。

 

 それが口癖となって先輩から何かしてもらったら「すみません」と始まりにつけてた。

途中からは無自覚だったので、完全に口癖になってた。

 

 話は戻り、2つ目の大学の先輩に指摘され(向こうは真剣というより、変わってるなーっていう笑い話的な感じだったが)、それからは「すみません」ではなく「ありがとうございます」に変えた。

 

『すみません』自分のためなんかに『ありがとうございます』

 

この言葉の実際に話す部分が変わっただけだが、なんか気持ちがよくなった。

その先輩も「ありがとうのがええやん。別にわざわざお礼なんかいらんけど」って笑ってくれた。

 

 その時、自分がもっと小さかったころ、小学生か中学生くらいだったと思うが、驚いた時に「うそー!?」って言うと、「うそちゃうわ」って返された時に、ちょっと悲しくなって、それからは「ほんまー!?」に変えたことを思い出した。

 

 

 小さいことかもしれない。ほとんどの人には気にならないかもしれない。

ネガティブだった口癖を反対のポジティブな言葉に変えたというだけ。たったそれだけの事。

でも、小さいことだったとしても、それで自分も相手も幸せになれる口癖。

一度見直してみるのもいいんじゃないでしょうか。