20歳から11年、いまだにうつ病に苦しむ人間の頭の中

20歳までは順風満々だった男がうつ病になり、すべてが終わったと感じてから、日常生活をぎりぎり生きられるようにまでは戻った人間の現在

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遅刻はそんなに悪いことなんだろうか

こう書くと、遅刻常習者の言い訳にしか聞こえないとも思う。

何の言い訳にもならないが、自分は高校までは遅刻したことも無く、アルバイトや遊びに行く時でも15分前には必ず着こうと思って、思い過ぎた挙句30分以上前に着く時間きっちりマンだ。

 

だけど、ふと考えることがある。

遅刻ってそんなに悪いことなのか。

 

確かに、周りが遅刻して待つことや、予定が多少狂うことはよくある。仕事や部活などでは、みんなで準備することをサボられ、ちゃんと来た人が普段以上に働いたりすることも多いだろうと思う。

 

あいつホンマ、と思うことも、ちゃんと来いよと思うことも誰しも経験してきた事だろうと思う。

 

だけど、冷静になって考えてみると、そこまでの影響はないことも多いのではないだろうか。

 

遅刻に対して仕方がないと思われることもたくさんある。

才能の問題だったり、個人の能力によるものが多く、どうしようもないから、頑張っているのだから言いたくないし、言うべきでないからあまり言われないだけで、きっちり時間を守って頑張っているけど仕事が遅い、上手くならない、点数が上がらないなんてことは普通によくあることだ。

 

これらに対して遅刻のようにもっと言えと言うつもりは全くない。

これらは、仕方がないからだ。これから成長して良くなるかもしれないし、才能だったりの部分も大きいので、あまりにも理不尽だからだ。

 

遅刻に関して厳しすぎるのではないかと思うだけだ。

朝起きること、時間どうりに来ることは、誰でも出来ることとみなされてはいないだろうか。

 

確かに誰にでも出来、努力すれば、気を引き締めていれば起らないことなのかもしれない。

それによって、きっちり頑張っている人間が足を引っ張られていいものかとも思う。

 

 

だけど、それは、遅刻をしないという事が誰にでも出来る事という前提があって成り立っている構造ではないだろうか。

 

社会の風潮として、言いにくいことや、これを言うとパワハラになる、問題になるという事から目を背ける、逃げるという事がある。

 

そんな中で、多くの人が納得する遅刻という事に怒りをぶつけているような気もする。

 

少し話が大きくなってしまったが、出来なくてもいい、頑張れ。や、出来る事はしっかりやれ。という事も変な気がしてならない。

 

 

別に遅刻してもいい。結果出せれば良いと言っているわけでは決してない。

遅刻は仕方がないと言っているわけでもない。

 

だけど、遅刻しないことは頑張れば誰にでもできる。気が緩んでいる証拠だ。という事は本当なのか、今一度考えてみる価値はあると思う。

 

確かに簡単に許せばどんどん悪化していくところもあるし、人はどうしても楽な方向へ流れるので、きっちりした人がどんどん損をしていく社会にはしたくないので、簡単には言えない。

 

だけど、それが強迫観念となる可能性もあるという事。誰かを壊してしまう可能性があるという事から目は背けられない。

 

遅刻をしないことは、誰にでも出来る事なのか。頑張れば誰にでも出来る事だったとして、それをしないことはそんなに悪いことなのか。

 

個人の判断で行ってもどうにもならないが、もう少し寛容な社会であっても良いようにも思う。